しっかりした苦味と個性的な風味を持つコーヒーをお探しではないですか?
もしそうであれば、アジアのコーヒーをぜひ飲んで頂きたいです。
理由はアジアは苦味と個性的な風味が特徴のコーヒーが多いからです。
その中でもaya_hobittの一番のおすすめは「インドネシアのマンデリン」ですが、
他の国にも一度飲んだらクセになるようなコーヒーを生産するユニークな地域が多いです。
今回はアジアの有名なコーヒー産出国とその味わいの特徴をざっくりとご紹介します。
ご自身のコーヒー選びにお役立てください。
アジアのコーヒーの特徴は苦味と個性的な風味
アジアでは、病気に強いロブスタ種のコーヒー豆が多く生産されていますが、品質がアラビカ種に劣るため、これまでスペシャルティコーヒーとしての知名度は低かったです。
しかし、近年になってアラビカ種の生産を強化する農家が増え、アジア産のコーヒーがスペシャルティコーヒー業界で注目され始めています。
スペシャルティとしてのアジアは、一度試すとクセになるようなコーヒーが多く、多様な味わいが楽しめますが、全体的には「しっかりした苦味と個性的な風味が特徴」と言えます。
「アーシー」と表現される風味
アジア産のコーヒーは、そのユニークな魅力で知られ、しばしば「アーシー(土っぽい)」という言葉でその風味が表現されます。土や森、ハーブを思わせる味わいが特徴で、濃厚で深みのある味わいを楽しむことができます。これらのコーヒーは、強烈な苦味とスパイシーなアクセントがあり、鮮明な苦味と強い風味が魅力です。
この「アーシー」という表現は他の大陸ではあまり用いられません。
焙煎度は中煎り〜深煎りがおすすめ
本来、焙煎が進むにつれコーヒーの個性は消失していくが、アジアのコーヒーは個性が残る豆が多いので焙煎度は中煎り〜深煎りがおすすめです。
特に、苦味や甘さだけではない個性を望む方にはおすすめです。
主なアジアのコーヒー生産国と味わいの特徴
インドネシア
インドネシアではマンデリン・トラジャ・ガヨなど有名な銘柄が多くあります。その中でもaya_hobbitのおすすめのコーヒー銘柄はマンデリンです。しっかりした苦味が好きな方はぜひ飲んでいただきたいです。
マンデリンはダークチョコレートのようなほろ苦さと甘さ、アーシー(土やハーブ)の風味が特徴です。
これらはスマトラ式と呼ばれる特有の精製処理が施され、独特の風味を生み出します。
他の精製方法と違う最大のポイントはコーヒー豆を完全に乾燥させる前に脱穀することです。
日本ではその特有の風味が長い間多くのファンを魅了しているのです。
実は、この「アーシーな風味」は賛否が分かれることもあります。
それは、質の悪いマンデリンも質の良いマンデリンも「アーシーな風味」と表現されるので、良い印象を抱かない人たちも多いからです。
質の悪いマンデリンは枯れ草のような渋みに繋がる苦味があります。
質の良いマンデリンはハーブのようにスッキリとした、でも微かに優しい苦味を感じます。
意外と当たり外れが多いマンデリンです。
ベトナム
ベトナムは世界で2番目に多くコーヒーを生産する国であり、特に苦味が特徴的なロブスタ種の栽培が盛んです。現地ではコンデンスミルクや生クリーム・バターなどを加えて飲むのが主流です。
近年では、スペシャルティコーヒーの分野にも力を入れており、浅煎りから深煎りまで幅広い焙煎度での美味しさを追求しています。
【ロブスタ種の場合】
ロブスタ種のコーヒーは、その味わいにおいて強烈な渋みと苦味が特徴的です。焼き麦や大豆に似た、煎れた穀物特有の香りが非常に強調されており、苦味が目立つ一方で酸味は控えめです。
【アラビカ種の場合】
アラビカ種のコーヒーの特徴は、アーモンドを思わせるような甘みと酸味の柔らかさです。
中国
中国、特に雲南省では全体のコーヒー生産の約90%が行われています。ここでは、伝統的な製法と最新技術が融合した、魅力あふれるコーヒー作りが行われています。
主に栽培されているのはカティモール種で、非常にバランスの取れたコーヒーが生産されていますが、近代って機の一つ、ダブルアナエロビックという製法で作られたコーヒーは、他の地域ではあまり見かけない味わいと魅力を持っています。
これからも注目されるコーヒー生産国である中国から目が離せません。
中国のダブルアナエロビックで作られたコーヒーの特徴はブランデーのような芳醇な香りです。
ミャンマー
東洋のパナマと称されるほどの高いポテンシャルを持つパナマは、スペシャルティコーヒーの名産地として認識されています。
コーヒーの栽培は主に国の北部の高地、シャン州やマンダレー地方で行われており、その地域の高度と気候、土壌は高品質なコーヒー豆の生産に適しています。
栽培されているのはほぼアラビカ種で、品質を向上させる努力が続けられています。特にスペシャルティコーヒーへの注力が見られます。
ミャンマーのコーヒー特徴は、リンゴを思わせる甘さとクリーンな後味で、バランスの取れた繊細な酸味と甘さが楽しめます。
パプアニューギニア
パプアニューギニアでは、小規模な農家が伝統的な方法でコーヒーを栽培しており、森の中にコーヒーを植えることで生態系への影響を最小限に抑えた持続可能な農法を採用しています。手作業で収穫される豆には、品質へのこだわりが感じられます。
珍しいティピカ種が栽培されており、インドネシアと似た条件下で成長することから、特にマンデリンに似た風味を持つ美味しいコーヒーが作られています。
パプアニューギニアのコーヒーの特徴は、ミルクチョコレートを連想させる柔らかく甘い味わいと深いコク、飲み終わった後の爽やかな余韻です。
2022年度、アジアのコーヒー豆の生産量
ランキング | 国名 | 生産量 |
2位 | ベトナム | 1,953,990トン |
3位 | インドネシア | 794,762トン |
16位 | 中国 | 108,000トン |
25位 | パプアニューギニア | 40,800トン |
38位 | ミャンマー | 8,800トン |
2022年度の世界のコーヒー豆生産量のデータからは、いくつかの興味深い点が読み取れます。
ベトナムの生産量が著しく高い
ベトナムは世界第2位のコーヒー生産国であり、その生産量は1,953,990トンと非常に高い数字を記録しています。これはベトナムがコーヒー市場において非常に重要な役割を果たしていることを示しております。
インドネシアの堅調な生産
インドネシアも794,762トンという生産量でベチナムに続き世界第3位にランクインしています。この数字はインドネシアもアジアにおける重要なコーヒー生産国であること、またロブスタ種のコーヒー豆の主要生産国であることが分かります。
中国・パプアニューギニア・ミャンマー
比較的小規模な生産量ながら、その独特な風味がスペシャルティコーヒーマーケットで高く評価されています。小規模農家による伝統的な栽培方法と独自の品種が、世界市場でのニッチな位置づけを確立しています。
まとめ
いかがだったでしょうか、今回の記事をまとめました。あなたのコーヒー探しに貢献できたら幸いです。
国名 | 味わいの特徴 |
インドネシア | マンデリンはダークチョコレートのようなほろ苦さと甘さ、アーシー(土やハーブ)の風味 |
ベトナム | 【ロブスタ種の場合】 強烈な渋みと苦味 【アラビカ種の場合】 アーモンドを思わせるような甘みと酸味の柔らかさ |
中国 | ブランデーのような芳醇な香り |
パプアニューギニア | ミルクチョコレートを連想させる柔らかく甘い味わいと深いコク、飲み終わった後の爽やかな余韻 |
ミャンマー | リンゴを思わせる甘さとクリーンな後味で、バランスの取れた繊細な酸味と甘さ |