ドミニカ共和国のコーヒーの特徴とは?【第2のブルーマウンテン】

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第2のブルーマウンテンと称され高いポテンシャルを持つドミニカ共和国のコーヒー。

味が似ている上、しかも値段が半額くらいなのでコーヒー豆の穴場かもしれません。

今回はドミニカ共和国のコーヒーの特徴についてお話させて頂きます。

この記事を読んでわかることは以下の通りです。

・ドミニカ共和国のコーヒーの特徴

・ドミニカ共和国の歴史

・第2のブルーマウンテンと称される理由

美しい自然風景が広がる中で生産されるドミニカ共和国コーヒーの特徴ついてお話させて頂きます。

さぁ一緒にドミニカ共和国コーヒーの香り高い世界へと足を踏み入れてみましょう!

ドミニカ共和国ってどんな国?

カリブ海に浮かぶイスパニョーラ島の東部3分の2を占める国で、ハイチ共和国と隣接しています。

面積は約48,442㎢。

これは九州と高知県を合わせた広さに相当します。

人口は約1,078万人で、多くの人々が農業に従事しています。

ちなみに、「ドミニカ共和国」と「ドミニカ国」は全くの別の国です。

コーヒーの生産国はドミニカ共和国です。

ドミニカ共和国のコーヒー産業

ドミニカ共和国は山岳地帯が広がっており、標高2,000m以上の山々が連なっています。

コーヒーはその山々の標高700m〜1,500mあたりで生産されています。

この高地での栽培は、コーヒー豆の成長を遅らせ、豆がより多くの栄養を吸収し、複雑で深みのある風味を発達させることを可能にします。

また、ドミニカ共和国の気候は熱帯雨林気候で、年間を通じて温暖で湿度が高いです。

これはコーヒーの成長にとって理想的な環境を提供します。

特に、カリブ海から吹く湿度の高い風が山の標高の高い部分で冷やされて雲となります。

その雲が日照量をうまくコントロールして強すぎる太陽光を抑えています。

これにより、コーヒーの木は適度な日光を受けつつ、過度な乾燥や日焼けから保護されます。

さらに、ドミニカ共和国の土壌は石灰岩質の基盤を腐葉土が覆っているような形になっており、これがコーヒー豆の木に豊富な栄養分を提供します。

このような土壌は、コーヒー豆に特有の風味と香りを与えます。

これらの地理的・気候的条件が組み合わさることで、ドミニカ共和国のコーヒーはその特性的な風味と品質を発揮します。

ドミニカ共和国のコーヒーの歴史

1492年、クリストファー・コロンブスがイスパニョーラ島を発見したことからドミニカ共和国のコーヒー産業の歴史は始まります。

コロンブスの弟が現在の首都、サント・ドミンゴを建設しました。

1735年頃に隣国ハイチからティピカ種のコーヒーが導入され、コーヒーの栽培が始まりました。

しかし、その後の歴史は困難に満ちていました。

スペインによる長い占領期間を経て、1821年に一度独立を達成しましたが、その後すぐにハイチに占領されました。

1844年に再度独立を果たし、本格的なコーヒーの栽培が始まりました。

その後、コーヒーの栽培は盛んになり、現在ではドミニカ共和国の2番目に重要な農産物となっています。

しかし、2005〜2015年の間にコーヒーさび病菌の流行により、コーヒーの輸出量は84.22%も減少しました。

そのため、ドミニカコーヒー評議会(CODOCAFE)は、コーヒーさび病菌に耐性のある品種を配布しました。

これにより、ドミニカ共和国のコーヒー産業は再び活性化し、現在に至っています。

CODOCAFE(ドミニカコーヒー評議会)

ドミニカ共和国の政府はコーヒー産業に力を入れています。

そのために様々な取り組みをしています。

CODOCAFEもその取り組みの一つです。

CODOCAFEは、ドミニカ共和国のコーヒー産業を支える重要な組織です。

コーヒーさび病の影響によりコーヒー産業が大きな打撃を受けたため、CODOCAFEは対策を講じてきました。

具体的には、CODOCAFEはコーヒーさび病に耐性のある新しい品種のコーヒーの苗木を生産し、それらを全国の小規模生産者に配布しています。

これらの新しい品種の苗木は、ブラジル、ホンジュラス、エルサルバドルから取り寄せたもので、さらに、国内でコーヒーさび病に対する耐性が見られる地元の品種も利用しています。

2013年から2016年の間に、CODOCAFEはコーヒーさび病に耐性のある品種である6400万本以上の苗木を生産しました。

その期間中、117,000タスク(7312.50ヘクタール)以上のコーヒー農園が更新され、5710人以上の生産者がその恩恵を受けています。

これらのコーヒー農園の更新と苗木の生産には、2013年から現在までに約8770万ドミニカペソ(約1866万ドル)が投じられています。

現在、ドミニカ共和国全体で160万タスク(10万ヘクタール)のコーヒーが栽培されています。

ドミニカ共和国では、コーヒーを作ることが、人々の生活を支える大切な仕事の一つです。

特に、山の中で良い品質のコーヒーを作っている人たちは、生活が厳しいことが多いです。

でも、このプロジェクトによって、彼らの生活が少しでも良くなることを期待しています。

ドミニカ共和国のコーヒーの味わいの特徴

すっきりとした口当たりとまろやかな味わい、そしてナッツのような香りとフルーティな甘みが特徴となっています。

ドミニカ共和国のコーヒーは、その地理的な特性と気候条件から、独特のフレーバーノートを持っています。

風味ドミニカ共和国のコーヒーは、一般的にフルーティな風味が特徴です。特に、トロピカルフルーツのような甘さと酸味が感じられます。
香りナッツやチョコレートのような香りが特徴的で、焙煎度によってはキャラメルやバニラのような甘い香りも感じられます。
口当たり口当たりが滑らかで、バランスの良い酸味と苦味が特徴です。また、中程度のボディ感があり、後味はクリーンで爽やかです。

ドミニカ共和国の主要なアラビカ品種は?

ティピカ(Typica)

ドミニカ共和国で生産されるコーヒーの約90%がこの品種です。ティピカはアラビカ種の中でも最も古い品種の一つで、その風味と品質は高く評価されています。

ブルボン(Bourbon)

ブルボンはアラビカ種の中でも特に風味が豊かで、甘みと酸味がバランス良く、フルーティな風味が特徴です。

カトゥアイ(Catuai)

カトゥアイはブラジルで開発された品種で、収穫量が多く、病気に強いという特性があります。

カトゥーラ(Caturra)

カトゥーラはコロンビアで発見された品種で、小さな木に多くの実をつける特性があります。風味はブルボンに似ていますが、収穫量が多いという利点があります。

ティピカは減少傾向に

ドミニカ共和国では主にアラビカ種が栽培されています。

ロブスタ種の生産量は約1%程。

そして、アラビカ種の中でもティピカ種と呼ばれる種の生産が有名でブルーマウンテンの原種としても知られています。

しかしそのティピカ種も減少傾向にあります。

柑橘を思わせる爽やかで上品な酸味を持っている反面、

結実のタイミングにバラつきが多く、収穫時期が長くなってしまうため生産性がよくありません。

また、さび病をはじめとする病害虫に弱くいため、メンテナンスが容易で収量の多いハイブリッド品種への置き換えが急速に進んでいます。

ドミニカ共和国のピュアなティピカ種は貴重になりつつあります。

主な精製方法は?

ドミニカ共和国のコーヒー豆の精製方法は主に「水洗式(ウェットプロセス)」が用いられます。

「水洗式(ウェットプロセス)」

水洗式は、収穫したコーヒーチェリーの果肉を機械で取り除き、その後水に浸して発酵させます。

発酵により粘液質の層が取り除かれ、その後豆は洗浄されます。

洗浄した豆は乾燥させて、最後に外皮(パーチメント)を取り除きます。

この方法は、コーヒー豆の品質を一貫して高く保つことができ、酸味を強調し、クリーンで明瞭な風味のコーヒーを生み出します。

ドミニカ共和国のコーヒーは、その豊かな香りとバランスの良い風味で評価されており、これは水洗式精製が大いに寄与しています。

また、一部の地域では「ワイニープロセス」という希少な精製方法も採用されています。

「ワイニープロセス」

ワイニープロセスは、コーヒーチェリーが過熟するまで木に残され、糖分が高まり、わずかに発酵した風味が出るようにする方法です。

このプロセスは、コーヒーチェリーが完全に乾くまで太陽の下で自然に発酵させるという点で、ナチュラルプロセスと似ています。
しかし、ワイニープロセスでは、収穫がピークを過ぎた時点でチェリーを収穫するのではなく、チェリーが木に残されて過熟することで、糖分がより高まります。

このプロセスにより、コーヒーにはより高い糖分濃度とわずかな発酵風味が付加され、ワインのような風味が生まれます。

そのため、このプロセスを経たコーヒーは、フルーティーな風味と独特の甘さを持つことが特徴となります。

ドミニカ共和国のコーヒー豆の等級

等級名称スクリーンサイズ
1AAA大きい ↑
2AA
3
4AB
5小さい ↓

スクリーンという「ふるい」にかけられて 豆の大きさを表しています。

ドミニカ共和国の等級は基本的にスクリーンサイズで分けられます。

産地によってスクリーンサイズにバラツキがあるため他の国と比べると曖昧な印象を受けます。

ドミニカ共和国の主要なコーヒー産地

ドミニカ共和国の主要なコーヒー産地は以下の7つです。

シバオ
バニ
バルデシア
バラオナ
アズア
ジュンカリト
ハラバコア

特にバラオナは良質なコーヒー豆の産地として国際的に評価が高く、毎年高品質のコーヒー豆を産出しています。

香りが豊かで、酸味と苦味のバランスに優れているクセのない柔らかい風味が特徴です。

ドミニカ共和国の銘柄

ドミニカ共和国コーヒーの有名な銘柄は以下の通りです。

カリビアンモカ

ティピカ種の大粒の豆を使用した、ブルーマウンテンにも匹敵する最高級のコーヒー。

その柔らかな香りと酸味、バランスの良いソフトな味わいが特徴でドミニカ共和国の農務省からプレミアムコーヒーとしての認証を受けています。

このコーヒーは、イスパニョーラ島北部の高地、モカ地区の日当たりの良い斜面で有機栽培されています。

イスパニョラ島北部の高地、モカ地区の日当たりのよい斜面を利用し有機栽培されています。

生産量のほとんどがヨーロッパに輸出されています。 

そのため日本では稀少性の高い銘柄です。

プリンセサ

プリンセサはフルーツのような酸味と独特の甘さが特徴です。

ドミニカ共和国中部のハラバコア地域にあるアルフレド・ディアス農園で栽培されています。

このコーヒーはナチュラル製法で精製され、カトゥーラとティピカの品種が使用されています。

プリンセサはスペイン語で「王女」を意味し、その名の通り、2007年のドミニカコーヒー協会の品評会で準優勝を果たしました。

フェリースカフェ

芳醇な香りと甘さが特徴で、トロピカルフルーツのような風味が感じられ、すっきりとした飲みやすさがあります。

このコーヒーは、ドミニカ共和国の中部山岳地帯南部に位置するバルデシア地区で栽培されています。

この地区は標高850メートルから1300メートルの高原地帯にあり、その地理的な特性がコーヒーの特徴的な風味を生み出しています。

バラオナESP

バラオナESPはバラオナ地区の標高600メートルから1300メートルの範囲で栽培されており、ティピカ種に属しています。

このコーヒーの風味は、バニラやライチのような特徴を持ち、カカオに似た甘い余韻が感じられます。

第2のブルーマウンテンと呼ばれる理由

ドミニカ共和国のコーヒーは、その風味と価格のバランスから「第二のブルーマウンテン」と呼ばれることがあります。

ブルーマウンテンとは、ジャマイカで生産される世界三大コーヒーの一つで、その品質と風味はコーヒー愛好家から高く評価されています。

しかし、ブルーマウンテンの生産量は限られており、価格も高額になることが多いです。

一方、ドミニカ共和国のコーヒーは、ブルーマウンテンと同じティピカ種を使用し、同様の地理的・気候的条件で栽培されています。

そのため、風味や品質はブルーマウンテンに似ていると言われます。

また、ブルーマウンテンが手に入りにくい時には、代用品としてドミニカ共和国のコーヒーが使われることもあります。

ドミニカ共和国のコーヒーは、その風味の良さと手頃な価格から、コーヒー愛好家の間で「知る人ぞ知る」存在となっています。

ブルーマウンテンと同等の品質を求めつつ、価格を抑えたいと考えている人にとって、ドミニカ共和国のコーヒーは最適な選択肢と言えるでしょう。

ドミニカ共和国の有名農園

アルフレド・ディアス農園

アルフレド・ディアス農園は、ドミニカ共和国のハラバコア地域に位置しています。この農園では、プリンセサという名のコーヒー豆が栽培されており、その特徴はフルーツのような酸味と独特の甘さです。このコーヒー豆は、2007年のドミニカコーヒー協会の品評会で準優勝を獲得しました。

ヌエボ・ムンド農園

ヌエボ・ムンド農園は、ドミニカ共和国のバルデシア地区に位置しています。この農園で栽培されているコーヒー豆は、トロピカルフルーツのような味わいが特徴です。

ミゲル・テハダ農園

ミゲル・テハダ農園は、ドミニカ共和国のジュンカリト地区に位置しています。この農園で栽培されているコーヒー豆は、ジューシーでフルーツパンチのような風味と、シトラス、メロン、リンゴのような味わいが特徴です。

ラミレス農園

ラミレス農園は、ドミニカ共和国のシバオ地区に位置しています。この農園は、社会的に非常に意識が高く、発酵したコーヒーチェリーを使用して天然ガスを生成し、その一部で運営を支えています。また、地元の学校に本やコンピューターを寄付したり、農村地域では、小さな子供たちが往復15km以上歩かなければならない状況を防ぐために新しい学校を建設し、資金を提供したりしています。

まとめ

いかがだったでしょうか?

今回はドミニカ共和国のコーヒーの特徴について紹介させて頂きました。

日本ではまだあまり知られていない、ドミニカ共和国のコーヒー。

この地域で栽培されるティピカ種は、そのバランスの良さとクセのない味わいが特徴で、コーヒー愛好家にとっては見逃せない一品です。

多くがヨーロッパ向けに輸出されているため、日本で手に入れるのは少し難しいかもしれません。

しかし、オンライン通販を利用すれば、比較的見つけ出すのは容易だと思います。

ドミニカ共和国のコーヒーを一度試してみてはいかがでしょうか?

その独特の風味と香りは、きっと新たなコーヒー体験を提供してくれることでしょう。

この記事を書いた人

aya_hobbit

2人の子持ちママ。コーヒー豆屋で7年間の勤務経験あり。現在は自家焙煎のオンラインショップを運営している。

資格:コーヒーマイスター
Instagramフォロワー:4,500人以上

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