【注目】アジアを代表するミャンマーコーヒーの特徴とは?

ミャンマーの国旗

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東洋のパナマと称され高いポテンシャルを持つミャンマー。

アジアを代表する新しいコーヒー産地として注目されていることをご存知ですか?

今回はそんなミャンマーのコーヒーについてお話させて頂きます。

この記事を読んでわかることは以下の通りです。

・ミャンマーコーヒーの特徴

・ミャンマーの歴史

・特定の風味を狙ったコーヒーの選び方

さぁ一緒にミャンマーコーヒーの香り高い世界へと足を踏み入れてみましょう!

ミャンマーってどんな国?

ミャンマーの風景

東南アジアに位置し、中国、ラオス、タイ、インドと国境を接し、南西部はインド洋に面しています。

面積は約676,578平方キロメートル。

日本の面積(約377,975平方キロメートル)のおおよそ1.8倍に相当します。

人口は約5,141万人(2021年時点)で、多くの人々が農業に従事しています。

栽培されているコーヒーの約80%がアラビカ種、残りの20%はロブスタ種です。

2016年にアメリカ・アトランタで開催されたSCAAエキスポでミャンマー産のコーヒーが高い評価を受けました。

この事から、アジアのコーヒー産地として世界的な注目を集めるようになりました。

その生産量は隣国であるベトナム、インドネシア、ラオスに次ぎ、着実に増加しており、「新たなコーヒー供給国」としての地位を確立しつつあります。

ミャンマーコーヒーの味わいの特徴

コーヒーで乾杯をしている瞬間

ミャンマーコーヒーは深みがありながらもフルーツのような甘さを感じます。

さらに、その後味は全体的に非常にバランスがとれた味わいが特徴です。

ミャンマーの2大産地

ミャンマーの産地画像

ミャンマーにはスペシャルコーヒーを産出する2大産地があります。

マンダレー州ピンウールウィン

マンダレー州ピンウールウィンではほとんどの農家が広大な農園を所有しており、ウォッシュドコーヒーを生産しています。

また農業灌漑省コーヒー研究所(CRIETC)が設置されており、この地域がミャンマーのコーヒー産業の中心になっています。

標高約1,100メートルの高地に位置しており、その冷涼で湿度の高い気候はコーヒー栽培に適しています。

土壌は豊かで、コーヒー豆の成長に必要な栄養素を豊富に含んでいます。

この地域で生産されるコーヒーは特にバランスが良く、深みのある風味と後味の良さが特徴です。

シャン州ユワンガン

シャン州ユワンガンは最大級の生産量を誇る地域で、シャン州の生産者はほとんどが小規模自作農であり、そのほとんどが所有する土地は 1 ヘクタール未満です。

ユワンガンは標高約1,400〜1,600メートルの高地に位置しており、温暖で湿度の高い気候はコーヒーの育成に理想的です。

また、昼夜の気温差が大きいため、ゆっくりとコーヒーチェリーが成熟し、深みのある風味が生まれます。

この地域で生産されるコーヒーは独特の風味と香りを持つことができます。

ミャンマーコーヒーの主要なアラビカ品種

ミャンマーで主要なアラビカの品種です。それぞれの特徴について説明します。

カトゥーラ (Caturra) コロンビアで自然に生まれたブルボンの変種です。比較的小型の木で、生産性が高く、抵抗力もあるとされています。風味は明瞭で、高い酸味と中程度のボディを持つことが特徴です。

カティモール (Catimor) ティピカ種(アラビカ種)とロブスタ種のハイブリッドで、病害に強く生産性が高いですが、味は他の純アラビカ種に比べてやや劣るとされています。

ブルボン (Bourbon) アラビカ種の中でも特に古い品種で、非常に高品質なコーヒーを産出します。バランスの良い酸味と甘さ、フルーティな風味が特徴ですが、生産性が低く、病害に対する抵抗力も弱いです。

ティピカ (Typica) ブルボンと並んでアラビカ種の中で最も古い品種で、その他多くの品種の親となりました。ティピカはバランスの良い風味と優れた甘さを持ちますが、生産性は低いです。

S795 主にインドで栽培されている品種で、リーフラスト(一種のコーヒー病害)に強い耐性を持つことで知られています。味わいはバランスが良く、スパイシーでフルーティな風味が特徴的です。

SL34 スコットラボラトリーズ(Scott Laboratories)によって育成されたケニアの品種で、高地での生産に適しています。明瞭な酸味と高いボディを持ち、特に果実のような風味が強いのが特徴です。

ミャンマーコーヒーの精製方法

ナチュラルプロセスで精製されたコーヒー豆

ミャンマー産のコーヒーでは、「ナチュラル」や「ハニープロセス」という2つの精製方法が一般的に行われています。

これらの手法は水の使用量が少ないため、水源へのアクセスが限られた山岳地帯に位置するミャンマーにとって理想的です。

ナチュラルプロセス(ドライプロセス)

この方法では、収穫したばかりのコーヒーチェリー全体を太陽の下で天日干しにします。チェリーが完全に乾くと、果肉は自然に落ち、中の豆が露出します。このプロセスでは果肉の糖分が豆に浸透し、豆に独特のフルーティーな風味をもたらします。しかし、管理が難しく、適切に行わないと腐敗や不均一な乾燥が起こる可能性があります。

ハニープロセス(パルプナチュラルプロセス)

この方法はナチュラルプロセスとウェットプロセス(完全に果肉を取り除く方法)の中間に位置します。コーヒーチェリーの外皮と一部の果肉を取り除いた後、残りの果肉(ミューシルと呼ばれる粘り気のある部分)とともに豆を乾燥させます。このプロセスでは、果肉の糖分が一部豆に浸透し、風味に影響を与えます。”ハニー”という名前はこの粘り気のある部分の外観がハチミツに似ていることから来ています。

ミャンマーのコーヒー豆の等級・グレード

ミャンマー産のコーヒー豆には現在、公式な等級やグレードの基準が設けられていません。

しかし、この地域のコーヒー産業が今後さらに発展していくと考えられるため、将来的には等級制度や公式のグレード基準が確立されると予想されます。

ミャンマーコーヒーの歴史

ミャンマーの夕暮れ時の風景

1885年、ミャンマーでのコーヒー栽培はイギリスの宣教師から伝わったとされています。

ロブスタ種のコーヒー栽培が始まったのはミャンマー南部のタニンダーリ州とカレン州でした。

1930年、シャン州でアラビカ種の栽培がスタートしました。その後もミャンマーのコーヒー産業は発展し続けました。

2016年、アメリカ・アトランタにて行われたSCAAエキスポにて、ミャンマーのスペシャルティコーヒーは好評化を博すなど、アメリカ、ヨーロッパのトレーダーからも高い評価を得ています。

2021年、国軍によるクーデター勃発。情勢不安により地域によっては命さえ危ないという状況にコーヒー農家は置かれています。

ミャンマーが抱えるコーヒー産業の問題

ミャンマーのコーヒー産業は、近年急速に発展しており、その品質向上が期待されています。

しかし、一方でいくつかの問題も抱えています。

文化の違い

ミャンマーはコーヒー生産に適した環境にありますが、お茶を飲む文化が主流であったため、コーヒー生産はこれまであまり盛んに行われてきませんでした。

近年の経済成長と産業のグローバル化が進む中、コーヒー産業も徐々に活性化し始めましたが、まだまだ発展途上といった状況です。

クーデターの影響

デモ行進

ミャンマーは、長い間、政情不安とクーデターの影響でコーヒー産業は停滞していましたが、

近年、海外のNGO団体からの技術支援もあり、コーヒー豆のクオリティも飛躍的に上がっています。

コーヒー産業も大きな変化を遂げ、大きな注目を浴びるようになりました。

しかしながら、

以前としてミャンマーのクーデターは終わっておらず、状況は非常に複雑です。

現地のコーヒー農家のみなさんも、時には命の危険を感じながらの作業になります。

安定した政情と社会環境がなければ、コーヒー産業の発展も限定的になるでしょう。

コーヒー農家のみなさんが安心して生活ができるように、ミャンマーの状況が一刻も早く解決に向かうことを祈るばかりです。

注目のミャンマーのコーヒー企業(ジーニアス)

coffeeの抽出風景

ミャンマーのコーヒー企業として、ジーニアス(Genius)が注目されています。

この企業はミャンマーコーヒーのパイオニア的存在となっています。

2012年末に設立されたこの企業は、ミャンマーのシャン高地でコーヒーの加工と焙煎を始めました。

その後、世界中の最高品質のアラビカ種のテストのための苗床を開設し、山の斜面に大きなコーヒー農園を作りました。

そして加工施設、焙煎施設、乾燥工場も開設しています。

ジーニアスのビジネスモデルの中心には、社会的責任の精神があります。

彼らは、ジーニアスコーヒーを生産する村々のコミュニティ開発プロジェクトを支援することで、農家とその家族を尊重しています。

また、地元の教育、医療、森林保護の努力を支援するために貢献しています。

そして、ジーニアスはミャンマーでの政治的な混乱の中でも、日本向けのコーヒーの生産を続けています。

日本で美味しいミャンマーコーヒーが飲めているのはジーニアスのおかげかもしれません。

今後もジーニアスの活動に注目です。

特定の風味を楽しむためのミャンマーコーヒーの選び方

コーヒーを飲むミャンマーの若い女性

ミルクチョコレートのような甘味とまろやかなコクを求めるなら。

産地 : マンダレー州ピンウールウィン
品種:カツーラ、カツアイ、カティモール、S795、ティピカ
精製方法:ナチュラルプロセス・ハニープロセス
焙煎度 : 中煎り(ミディアムロースト)~深煎り(フルシティロースト)

フルーティな香りと酸味の美味しさを求めるなら。

産地 : シャン州ユワンガン
品種:カツーラ、SL34、ブルボン、ティピカ
精製方法:ナチュラルプロセス
焙煎度 : 浅煎り(ミディアムロースト)〜中煎り(ハイロースト)

まとめ

いかがだったでしょうか?

以下の3つに焦点を当てて記事を作成させて頂きました。

・ミャンマーコーヒーの特徴

・ミャンマーの歴史

・特定の風味を狙ったコーヒーの選び方

ミャンマーの魅力を知ってもっとコーヒータイムをお楽しみください!

この記事を書いた人

aya_hobbit

2人の子持ちママ。コーヒー豆屋で7年間の勤務経験あり。現在は自家焙煎のオンラインショップを運営している。

資格:コーヒーマイスター
Instagramフォロワー:4,500人以上

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