高級豆ブルーマウンテンコーヒーの特徴は完璧なバランスの良さ

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世界3大コーヒーのひとつとして名高いブルーマウンテン。

高級銘柄としても知られており、憧れを抱いている人も多いのではないでしょうか?

そんなブルーマウンテンコーヒーの味わいの特徴は完璧なバランスの良さです。

なめらかな飲み心地と苦み、酸味、甘み・コクと完璧なバランスから「コーヒーの王様」「黄金バランスのコーヒー」と称されています。

この記事では、ブルーマウンテンコーヒーがなぜ多くの人々を魅了するのか、その理由を深堀りします。

その独特の風味や香りの秘密、栽培から生産に至るまでの過程、そして最適な楽しみ方まで、ブルーマウンテンコーヒーの魅力を余すことなく解説します。

この記事を読むことで、ブルーマウンテンコーヒーをより深く理解し、次回そのコーヒーを楽しむ際に、その風味や香りをより一層堪能することができるでしょう。

コーヒーの知識を増やし、日常のコーヒータイムをより豊かにするためにお役立てください。

ブルーマウンテンコーヒーとは?

ブルーマウンテン

ブルーマウンテンコーヒーとは、ジャマイカのブルーマウンテン山脈の標高800〜1,200mの限られた地域で栽培されるコーヒー豆のブランドです。

ジャマイカ農産品規制公社(JACRA)によって定められたブルーマウンテン地区で生産され、法律で指定された精製・加工工場で処理されたコーヒーにのみに付けられています。

高級な豆ブランドとして知られており、主な輸出先は日本・イギリス・カナダ・アメリカに輸出され、特に日本では非常に人気があります。

実は、特定地域をブランド名にした世界初の銘柄なのです。

高級品である主な理由

ブルーマウンテンコーヒーが高級品である理由はいくつかあります。

①希少性

ブルーマウンテンコーヒーはアラビカ種の中でも栽培の歴史が古いティピカが採用されています。このティピカは優れた香り、酸味に特徴がある品種ではありますが病気になりやすく品質管理が難しいです。
しかも、収穫の際には、完熟した真っ赤に染まったチェリーのみを手作業で一粒一粒見極めながら丁寧に手摘みしていきます。

つまり、こだわって選別されたコーヒー豆がブルーマウンテンコーヒーになるので希少価値が高くなります。

②厳格な品質管理

ジャマイカの農業商品を監督するジャマイカ農産品規制公社(JACRA:Jamaica Agricultural Commodities Regulatory Authority)は、国内の農産物、特にコーヒーやカカオなどの輸出品の品質と取引の公正性を守るために設立されました。ブルーマウンテンコーヒーもJACRAの厳格な管理下にあり、世界市場に出荷される前に徹底した品質チェックを受けています。JACRAは、ブルーマウンテンコーヒーが栽培される地域の監督だけでなく、品質保証、等級付け、農薬使用の規制など、細部にわたる管理を行っています。

③ブランディング

1930年代、ブルーマウンテンコーヒーが日本に初めて導入された時、ジャマイカは英国の植民地でした。この事実を利用して、日本の輸入業者は「英国領のコーヒーならば、おそらく英国王室も愛飲しているに違いない」と推測し、「英国王室御用達」という独自の宣伝文句を使って販売を開始しました。
また、特徴的な樽で出荷されることも印象的でした。樽の木材は湿度を調節し、温度変化を和らげるのに適していたため、コーヒー豆の輸送と保管に理想的でした。そしてこの樽を利用しての輸出方法はブルーマウンテンコーヒーのブランド向上の役割も担っています。
英国王室御用達という言葉の響き、樽の独特な外観、そして日本人の嗜好に合う風味が相まって、こんにちのブルーマウンテンは「コーヒーの王様」と称されるようになりました。

これらの巧みなマーケティング戦略により、ブルーマウンテンコーヒーは高級品としてのブランディングに成功したのです。

ブルーマウンテンコーヒーの特徴

ブルーマウンテンコーヒーの最大の特徴は、そのバランスの良さにあります。

これらのフレーバーノートは、ブルーマウンテンコーヒー独特の風味と香りを形成しています。

甘さブルーマウンテンコーヒーは、繊細な甘さが特徴です。特に、キャラメルやハチミツのような甘さを感じることができます。
酸味爽やかでありながらも強すぎない酸味があり、これがコーヒーのフレッシュさを引き立てています。
アロマ フレッシュでフルーティーな香りが特徴で、一度嗅ぐだけでその魅力に引き込まれます。
ボディ滑らかで中程度のボディを持ち、後味も良いです。
風味ナッツやチョコレートのような複雑な風味が感じられることもあります。

完璧なバランスの秘密

ブルーマウンテンコーヒーは、アロマ、酸味、苦味、甘味の4つの要素が完璧にバランスを取っているため、「黄金のバランス」と称されるのです。このバランスの良さが、多くのコーヒー愛好者を魅了してやまない理由となっています。

ではなぜ、これらのバランスよい味わいが生成されるのでしょうか。

ブルーマウンテンコーヒーの味わいを構成する品種・精製方法・テロワール(産地特有の土壌や気候)に着目しましょう。

品種はアラビカ種のティピカ

病気に弱く生産性が低いという欠点がありますが、その豊かな風味と優れた品質のためその独特の味わいが高く評価されており、スペシャルティコーヒーとしての地位を確立しています。ティピカのコーヒーは、適度な酸味とバランスの取れた味わいが特徴です。

精製方法はウォッシュド

ウォッシュドで精製されたコーヒー豆は表面に残る果肉や粘液が取り除かれるため、コーヒーの風味がクリアになるのが特徴です。
また、一貫した品質の維持が可能になり、不純物の混入を防ぎ、品質の安定を図っています。

テロワール(産地特有の土壌や気候)

ブルーマウンテン地域の多くは急な山の斜面で、昼夜の温度差が大きく、この温度差により、コーヒー豆は膨張と収縮を繰り返し、それが豆の味にコクを加えます。酸性度が低い土壌、豊かな雨、そしてこの地域の名前の由来となった青い霧が頻繁に発生し、コーヒーの木だけでなく土壌にも適度な水分を供給します。これらはすべて、コーヒー栽培にとって理想的な条件を整えているのです。

豆のグレード

スクリーンサイズと欠点豆の多さで等級が決まります。

等級名称スクリーンサイズ欠点数(欠点率)
1ブルーマウンテンNo.1S17〜S18(約6.75mm〜約7.15mm)最大2%
2ブルーマウンテンNo.2S16〜S17(約6.35mm〜約6.75mm)最大2%
3ブルーマウンテンNo.3S15〜S16(約5.96mm〜約6.35mm)最大2%
4ブルーマウンテン セレクト S15〜S18(約5.96mm〜約7.15mm)最大4%

ブルーマウンテンコーヒーの歴史

ブルーマウンテンコーヒーの起源

ブルーマウンテンコーヒーの起源は、17世紀にさかのぼります。当時、ジャマイカにコーヒーの種が持ち込まれ、ブルーマウンテン地域での栽培が始まりました。このコーヒーの種は、元々はエチオピアやアラビア半島から持ち込まれたもので、ジャマイカの土壌と気候に非常に適していました。

ジャマイカのブルーマウンテン地域の紹介

ジャマイカのブルーマウンテン地域は、島の東部に位置する山岳地帯です。この地域は、標高が高く、年間の降水量が多いことが特徴です。また、土壌は火山性で酸性が強く、これがコーヒー豆の独特の風味を生み出しています。ブルーマウンテン地域は、その美しい自然環境と共に、高品質なコーヒーの産地としても知られています。

コーヒー栽培の歴史と伝統

ジャマイカのコーヒー栽培は、17世紀に始まりましたが、ブルーマウンテン地域での栽培は、18世紀に本格化しました。この地域の気候と土壌が、コーヒー豆の品質を高める要因となりました。また、ジャマイカのコーヒー農家は、伝統的な栽培方法を守り続けており、化学肥料や農薬の使用を控えるなど、自然にやさしい栽培を心がけています。

ブルーマウンテンコーヒーは、その栽培方法や品質管理において、多くの伝統を持っています。これらの伝統は、ジャマイカのコーヒーが世界中で高く評価される要因の一つとなっています。

総じて、ブルーマウンテンコーヒーは、その起源、ジャマイカのブルーマウンテン地域の特性、そして長い歴史と伝統を背景に、世界中で愛されるコーヒーとなっています。

ブルーマウンテンコーヒーを最大限に楽しむ方法

ブルーマウンテンコーヒーは、黄金のバランスとも称されるほどのバランスの取れた味わいが魅力です。その魅力を十分に引き出すための適切な淹れ方が求められます。以下に、その淹れ方と楽しみ方を詳しく紹介します。

おすすめの豆選び

ブルーマウンテンNo1 クライスデール

ブルーマウンテンの中でも最上級の「ブルーマウンテンNo1」。クライスデール地区は、1800年に英国人が開いたクライスデール農園を中心に、一大産地に発展した。大粒で芳醇な質の高い豆が特徴です。

おすすめの淹れ方

ドリップ式:ブルーマウンテンコーヒーの繊細な風味を引き出すためには、ドリップ式がおすすめです。中細挽きにしたコーヒー豆を使用し、90℃のお湯でゆっくりと注ぐことで、コーヒーの風味を最大限に引き出すことができます。

おすすめの焙煎度合いはミディアムロースト

ブルーマウンテンコーヒーは酸味に特徴があるのでミディアムローストがおすすめです。

まずはストレートで

ブルーマウンテンコーヒーは、その独特な風味を楽しむために、まずはミルクや砂糖を加えずにストレートで飲むことをおすすめします。

まとめ

風味の絶妙なバランスで知られるブルーマウンテンコーヒーは、プレミアムコーヒー豆の模範として君臨しています。この記事では、ブルーマウンテンコーヒーの魅力を定義する感覚的な調和に焦点を当て作成しました。
ジャマイカのブルーマウンテンの豊かな火山土壌で育まれ、独特の微気候によって育成されたこれらの豆は、滑らかさと力強さを兼ね備え、豊かなコクと穏やかでクリーンな味わい、明るく誘うような香りを持っています。


この記事を書いた人

aya_hobbit

2人の子持ちママ。コーヒー豆屋で7年間の勤務経験あり。現在は自家焙煎のオンラインショップを運営している。

資格:コーヒーマイスター
Instagramフォロワー:4,500人以上

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