自宅で焙煎するとコーヒーの香りや風味は格別ですが、一方で煙に悩まされるケースも多くありがちです。
・深煎りの焙煎で部屋中に煙が広がり、息苦しくなる
・火災報知器が鳴ってお隣さんに火事だと思われないかヒヤヒヤする
このような経験はありませんか?
実は、この2つの事例は私の実体験ですが、
きっとこの記事を読んでいる方も同じような経験をしているのではないでしょうか?
煙は単純に息苦しくなるだけでなく、長時間吸うと気分が悪くなります。
なので、なるべく早く換気をした方がいいのです。
そこで、今回は自宅でコーヒーを焙煎する際の煙の解決方法として「サーキュレーター」をおすすめします。
ただ使うのではなく、サーキュレーターの基本的な機能から、設置方向、その他の煙対策との併用方法まで、ご紹介させて頂きます。
この記事を読むことで、自宅でのコーヒー焙煎をより快適に、そして安全に行うための具体的な方法を学べます。
煙対策に頭を悩ませている方は、この記事が解決の一助となるでしょう。
自宅で焙煎するときの煙問題
よくある誤解として、自宅で少量の焙煎なら換気は必要ないと思われがちですが、実際は少量の焙煎であってもそこそこ煙は出ます。
深煎りにしたら火災報知器が鳴るほどです。
私も窓を開けたり、換気扇を付ければ大丈夫だと思っていたのですが、それでも深煎りにすると火災報知器は鳴ってしまいます。
その度、お隣さんに火事だと思われないかヒヤヒヤしていました。
この煙は、コーヒー豆の油分や水分が高温で蒸発する結果として出て来るのですが、
狭い空間や換気が不十分な場合、煙はすぐに部屋中に広がります。
煙は息苦しさだけでなく目も痛くさせます。
そして長時間、吸い続けると呼吸器系にも影響を与える可能性すらあるので適切な換気対策が必要なのです。
煙が発生するタイミング
特に、煙が大量に発生するタイミングは2ハゼの段階(深煎り)です。
1ハゼ: コーヒー豆の焙煎過程において、ある程度の温度に達すると「1ハゼ」と呼ばれるポップコーンのような音が聞こえることがあります。この1ハゼが始まると、豆の中の水分やその他のガスが急速に蒸発し、それに伴って煙が発生します。
2ハゼ: 1ハゼの後、さらに温度が上昇すると「2ハゼ」と呼ばれる、より細かく連続的なクラック音が聞こえます。この2ハゼの前後は、豆の中の油分が表面に出てくるタイミングであり、この油分が高温で熱分解されることで大量の煙が発生します。
煙の解決方法はサーキュレーターを使うこと
サーキュレーターを使うことで煙の問題が解決されました。
家の中の煙を短時間で外に出せるし、何より火災報知器をならさずに済んだのです。
煙に悩まされている方はサーキュレーターで換気をすることをおすすめします。
扇風機ではなくサーキュレーター
サーキュレーターと扇風機は、どちらも羽根を回転させて風を作り出す家電です。しかし、これらの製品が生成する風の特性と主な使用目的は異なります。
なお、サーキュレーターの中には扇風機としても利用可能なものも存在します。
扇風機
風の特性:ゆるやかで広がる風
主な目的:直接的な涼しさを提供する
サーキュレーター
風の特性:強力で直進する風
主な目的:部屋全体の空気の流れを促進する
我が家のサーキュレーターは「アイリスオーヤマ サーキュレーター PCF-SC15」
もしかしたら、もっと性能がよかったり価格が安いものが探せばあるのかも知れませんが、私はこのサーキュレーターで十分満足しています。
スペックは以下の通り
ブランド | アイリスオーヤマ(IRIS OHYAMA) |
電動ファンのデザイン | フロアファン |
色 | 白 |
スタイル | 左右首振り |
電源 | AC100V 50/60Hz共通 |
部屋タイプ | キッチン, ランドリールーム, ホームオフィス |
商品の寸法 | 21D x 21W x 29H cm |
特徴 | ACモーター, 左右首振り |
商品の推奨用途 | 換気, 空気循環, 乾燥 |
取り付けタイプ | フロアマウント |
価格 | 約5800円 |
効率よく換気したいなら、窓を開けた状態でサーキュレーターをベランダや窓際に向けて送風し、室内の空気を外に逃がしましょう。
部屋の換気を行う場合の最適な使用方法は、窓を開け、開けた窓に向けて運転させるというもの。この場合、首振りはさせないのがベターです。
その他の煙対策との組み合わせ
より効率的に換気をするならサーキュレーターを使いながらも以下の3つをして下さい。
・台所の換気扇を付ける
・ドアと窓を開ける
・24時間換気システムを利用する
台所の換気扇を付ける
家の中で最も強力な換気扇は台所のものです。これを使うと、部屋全体の空気を効果的に入れ替えることができます。ただし、台所の近くの窓を開けると、換気の効果が低下する可能性があるので、台所から離れた窓を開けることが望ましいです。もし2つの窓を開ける場合でも、台所の換気扇を動かすことで、より効果的な換気が可能です。窓と換気扇の同時使用は、最適な換気のために推奨されます。
ドアと窓を開ける
部屋(家全体)のドアを開けると、家全体の風通しがよくなります。
また、なるべく部屋の対角線上に位置する窓を開けてください。そうすることで部屋全体の空気を効果的に入れ替えることができます。
上記にも記述しましたが、開けた窓に向けてサーキュレーターを運転させることでさらに効果的に換気できます。この場合、首振りはさせないのがベターです。
24時間換気システムは使って下さい
2003年7月以降に建てられた家やマンションには、基本的に換気のための設備(24時間換気システム)が備わっています。
サーキュレーターと併用して24時間換気システムを利用しましょう。
部屋の壁や天井に設置されている「換気口」を通じて、例えばお風呂やトイレ、洗面所の換気扇を使用すると、室内の古い空気が外に放出され、同時に新鮮な外気が取り入れられます。このシステムは、家やマンションの換気において最もポピュラーな方法で、部屋の空気を入れ替えることが可能です。そのため、既存の24時間換気システムを適切に使用することが、換気の基本となります。
しかし、多くの場合、これらの設備が適切に活用されていません。
外の気温が寒い(または暑い)ために換気口を塞いだり、24時間換気システムを停止させたりすると、その換気機能が正常に作動しなくなります。そのため普段からシステムを稼働させておくことは大事です。特に焙煎の際には換気口は常に開放し、24時間換気システムも稼働させてください。効率的に煙を部屋の外に出しましょう。
焙煎時の換気の注意点は冬は寒くて、夏は暑い。
冬は寒くて、夏は暑いです。
冬は着込めばいいのですが、夏の暑い日はエアコンを付けながらだったり、こまめに水分を補給してください。
いずれの季節も、焙煎時の煙や臭いを効果的に排出するための換気は必要ですが、気温や湿度を考慮しながら、適切な方法で換気を行うことが重要です。
まとめ
焙煎時に発生する煙は、室内の空気の質を悪化させるだけでなく、健康や住環境にも影響を及ぼす可能性があります。この問題を解決するための一つの効果的な方法としてサーキュレーターの使用をおすすめさせていただきました。
・部屋のドアと窓を開けて下さい。
・開けた窓に向かってサーキュレーターを運転させて下さい。
・サーキュレーターと同時に換気扇と24時間換気システムを併用してください。
最後までご覧いただきありがとうございました。